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「一目連」
  

一目連は暴風の神と言われる妖怪です。陰陽座の楽曲には「目々連」という、途轍もなくテンポの遅いアンニュイな楽曲がありますが(メンバーは全員その曲を大好きですが)、名前は似ていても楽曲のタイプはそれとはまるで正反対で、暴風の如きリフとギターソロが吹き荒れる、『風神界逅』きってのヘヴィな楽曲に仕上がっています。対照的なニュアンスを醸し出す男女の歌声の絡みが楽曲にもたらす陰陽座らしさも聴き所。イントロのリフに関しては手前味噌ながら出色と自負していて、思いついたときの僕の鼻息はまさに暴風の如き荒々しさでした。出来の良いリフに一目連と名付けたのではなく、一目連のリフよ来い!と思いながら作っていたこともあり、狙い撃ちが決まったという感動も大きかったようです。

歌詞は、暴風を司るが故にあまり歓迎されない存在である一目連に、音楽シーンに於ける陰陽座という存在を重ねた内容になっています。通常は陰陽座の信念や歩むべき道など、極めてポジティブな視点から自身のバンドを捉えた歌詞が多いので「たまにはネガティブな視点で書こう。それでこそ陰と陽」と思って書き始めたにも関わらず、結局はそのネガティブな状況すら暴風の如き信念で吹き飛ばし、前に向かって歩む!という内容になってしまったという……これはつまり、信念は曲げることなどできないということの証明ですね。



| 楽曲解説 | 17:03