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「飆」
  

旋風とも書き、せんぷうつじかぜとも言うつむじかぜがテーマの楽曲です。これも「神風」同様、どこかでそれが吹くのを期待するのではなく、己の中で信念を渦と化し、すべてを巻き上げて吹き飛ばすような風を起こさんとする意志を歌っています。もちろん吹き飛ばすのは外的なものではなく内的な迷いや憂いです。

“つむじかぜ自体は、人間にとってはほとんどの場合、単なる自然災害であってありがたがるものではありませんし、間違っても人工的に発生させる必要性などないはずのものですが、この楽曲で前向きなものとして取り上げているのは、そのつむじかぜが起こるに至る自然というものの力の漲りを、自分の中で奮い起こす力とその漲りに例えて捉えてみた、ということです。

パンチの効いたリフとツインリードギターが高速テンポで猛り狂う、ヘッドバンガーズさんいらっしゃいな一曲。その舞台で蝶のように舞い、蜂のように刺す黒猫の歌声が鮮烈を通り越して戦慄です。力任せでもなければ口先での誤魔化しでもない、れっきとした歌声をヘヴィメタルに乗せるとこうなる、という陰陽座の神髄が満開に咲き乱れた快作だと確信しています。



| 楽曲解説 | 17:02