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「天獄の厳霊」
 

西洋の考えですが、地獄と天国の間に煉獄というものがあり、天国に昇る前に魂の浄化をしてくれるそうです。この楽曲で歌われる天獄は僕が勝手に創作した施設(?)ですが、真逆の役割を持っています。絶対に地獄に落ちるべきなのに天国へと昇ろうとする魂を未然に捕らえ、その兇状と同等の方法で贖いをさせる、それが天獄です。

具体的に何のことを言っているのかについては、こういう場では書き切ることができないことを含んでいるので割愛しますが、むしろ、歌詞を読んで感じたことがたまたま僕の真意と同じならそれはそれで嬉しいことですし、違ったとしても、その人の中での天獄がその人にとって機能するなら、それはそれで有意義なことです(本来は、すべての楽曲に対してこう言うのがミュージシャンとしてあるべき姿だと思うのですが)。

シンフォニックかつメタリックな曲調に、狂おしく叫ぶような狩姦のギターソロ、そして黒猫の哀絶を湛えながらも厳然とした歌声。空想とはいえ、天獄の存在を少しだけ信じられるような威光を放つ楽曲だと思いますし、陰陽座としては新しいとも言えるし、らしいとも言える、という絶妙なバランスに仕上がっていると思います。



| 楽曲解説 | 16:50