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「千早振る」
 

『風神界逅』の「神風」が己の中で神風を起こすというものであるのと同じく、この楽曲は己の中で雷にも似た力を漲らせるという意志を歌ったものです。千早振るなどにかかる枕詞ですが、強い勢いや荒々しさも意味しますのでかみなりにもピッタリの枕詞だと思います。自己の中で漲らせた雷ではためかすのは鬨の声と信念の旗手です。

まさにストロングスタイル、黒パンレスラーと言うしかないギターリフが、陰陽座の懐古も革新も関係なし!清濁併せ呑む!やってやるって!という心意気を表明していると思います。個人的には、このリフが出来たときはかなりの手応えを感じましたし、単なるイントロのリフという位置付けに止まらず、そのままサビを背負って立つ男(?)になり得るという直感もありそのように構成してみたわけですが、それをバックに雄々しく歌い上げる黒猫の歌の男前っぷりに痺れます。男性が歌う場合、こういうものはただただ力強く荒々しく歌ったほうが効果的な場合が多いですが、女性が歌うなら絶妙なバランスが命だというのが僕の持論であり、個人的な嗜好です。それは歌い方云々よりも持って生まれた声の力によるところが大きいため、黒猫がこういう声を持って生まれてきてくれたことに感謝するしかありません。



| 楽曲解説 | 16:46