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「而して動くこと雷霆の如し」
 

『風神界逅』の「故に其の疾きこと風の如く」と対を為すようなタイトルですが、それもそのはず。こちらも『孫子』の軍争篇の一説を取り入れたタイトルです。(動くこと雷霆の如しのくだりは、知り難きこと陰の如くと共に、かの有名な風林火山の旗では省略された部分です。而してはタイトルとして付け足した部分でしこうしてと読みますが、しかしてそしてとも読み、意味もそしてと同じです)「故に其の疾きこと風の如く」で人生の疾きことを理解(納得)した後は、その疾き人生をどう歩むかを再確認したいという気持ちから生まれた楽曲です。今回の2枚のアルバムで、唯一相互の関わりがある楽曲ですね。一瞬の刻も無駄にできない人生に於いて、何かを行う(動く)ことがあるのならば、その覚悟と勢いは雷霆の如き強力なものでなければならない、という解釈です。その雷霆の如き力を以て一歩一歩着実に踏みしめ、上ではなく前に向かって進むという風に、結局は陰陽座の信念に直結する話でもあります。

重厚な構えのまま突き進むようなイントロと、漲った力が放たれる瞬間を切り取ったような歌の流れ、鮮烈で高揚感のあるサビ、とヘヴィメタルバンドとしての面目躍如と言えるとともに、陰陽座ならではとも言えるキャッチーさも備えた楽曲。雷霆の如く放たれる狩姦のギターソロにも惚れ惚れしてしまいます。



| 楽曲解説 | 16:36